「緑はどうなった?」授業とは?

2004年、有珠山のふもとの洞爺湖温泉小学校で始まりました。

2000年有珠山噴火で被害を受けた森林の「緑はどうなった?」のか、子どもたちは種を拾い、苗木を育て、自然の生命力の強さを学んできました。

現在では、育てた苗木を地域の環境保全に活かすため、有珠山噴火の泥流被害から地域を守る施設周辺での植樹活動が進められています。地域の自然を学び、森づくりのお手伝いを通して、子どもたちが自然を理解し共生する心を育み、将来おこりうる噴火への備えの一助となることを目的としています。

授業では、樹木の成長を一連で体験します。

授業の流れ

種とり

洞爺湖畔の森林で、樹木の種を探します。

種さがし
ハルニレの種
トチノキの種

種まき

見つけた種を選別し、種をまきます。大きさによって方法が違います。

大きい種

1. 選別
2. ポットに種をいれる
3. 種類別にわけてできあがり

小さい種

1. 選別
2. 種を植える
3. 砂利をのせる
4. できあがり

ポット苗づくり

育った苗をポットに移し替え、植樹の準備をします。

植樹

たくさんの種類の苗を一つひとつ大事に植えます。

授業風景

2009年6月19日種とり(宝物探し)、種まき、ポット苗づくり
2009年10月2日植樹、樹木の生育観察
2010年6月16日植樹、樹木の生育観察
2010年9月29日種とり(宝物探し)、種まき
2011年6月29日植樹、樹木の生育観察
2011年9月21日種とり(宝物探し)、種まき
2012年7月5日噴火災害跡地・成長する森の視察
2012年9月26日植樹、樹木の生育観察
2013年6月26日植樹、樹木の生育観察
2013年10月4日種とり(宝物探し)、種まき、樹木の生育観察
2014年6月24日植樹、樹木の生育観察

先生の紹介

岡村俊邦 教授 
北海道工業大学 空間創造学部 都市環境学科

これまでの取り組み

2004年5月24日授業種まき、森の観察
2005年6月23日授業種まき、森の観察
2005年9月29日授業種まき、森の観察
2006年6月22日授業苗の観察、ポット苗づくり
2006年7月29日特別企画(北海道火山防災サミット)植樹(西山川遊砂地)
2006年10月26日授業種とり(宝物探し)、種まき、ポット苗づくり
2007年6月15日授業種とり(宝物探し)、ポット苗づくり
2007年10月6日特別企画(有珠山噴火30周年記念)植樹(小有珠川遊砂地)
2007年10月26日授業種とり(宝物探し)、種まき、森の観察
2008年5月18日特別企画グリーンサンタ基金種まき、ポット苗づくり
2008年7月8日授業(G8サミット記念植樹(小有珠川遊砂地)
2008年10月16日授業種とり(宝物探し)、森の観察
2009年6月19日授業種とり(宝物探し)、種まき、ポット苗づくり
2009年10月2日授業植樹(小有珠川遊砂地)、樹木の生育観察
2010年6月16日授業植樹(小有珠川遊砂地)、樹木の生育観察
2010年9月29日授業種とり(宝物探し)、種まき
2011年6月29日授業植樹(小有珠川砂防施設周辺)、樹木の生育観察
2011年9月21日授業種とり(宝物探し)、種まき
2012年7月5日授業噴火災害跡地・成長する森の視察
2012年9月26日授業植樹(小有珠川砂防施設周辺)、樹木の生育観察
2013年6月26日授業植樹(小有珠川砂防施設周辺)、樹木の生育観察
2013年10月4日授業種とり(宝物探し)、種まき、樹木の生育観察
2014年6月24日授業植樹(小有珠川砂防施設周辺)、樹木の生育観察
2014年9月30日授業種とり(宝物探し)、種まき、樹木の生育観察

経緯

2000年有珠山噴火後、噴火の経験を次世代に伝え、将来の防災や環境保全、地域の発展に生かすことを目的とした様々な取り組みが行われてきました。その中で、教育関係者を含む地域の方々と火山や砂防の研究者、さらに行政との連携が進んでいます。「緑はどうなった?」授業は、この噴火がつないだ連携を生かした環境防災教育の一環として始まりました。