CeMI北海道

活動紹介

平成18年度業務

平成22(2010)年度

中南米地域火山防災能力強化研修活動支援

平成22(2010)年6月21日~7月23日

 中南米地域の火山災害を有する国を対象とし、火山防災の現場に携わる行政官や学識者の育成を目的とした研修を独立行政法人国際協力機構(JICA)とともに実施しました。チリ、エクアドル、グアテマラ、コスタリカ、コロンビアの10名の研修員は、約1ヵ月にわたる講義やディスカッション、現地視察や住民との意見交換を通じ、日本の減災対策や体制整備、人材育成の実例を学びました。

日本・中南米火山防災国際ワークショップ 有珠山現地研修(壮瞥町子ども郷土史講座)
平成22(2010)年度

北海道流域環境防災研究会運営支援

 北海道内の河川防災関係機関で構成された「北海道流域環境防災研究会」は、流域の環境防災に関する協議を行う場として定期的に開催されています。平成22年7~8月には北海道内で多くの被害を伴う水害が発生し、被害状況とその対応について情報共有するため、研究会のコア機関が参加する「運営委員会」を開催しました。

第7回北海道流域環境防災研究会 平成22年度 第1回運営委員会
平成22(2010)年度

札幌市清田区北野地区防災研究会運営支援

 札幌市清田区の北野地区において、町内会連合会主体の「北野防災研究会」の設立と研究会運営にあたっての活動支援を行いました。研究会には町内会連合会の役員、町内会長、小中学校長、ボランティア団体、企業団体等が参画し、設立総会、講演、災害図上演習(DIG)等さまざまな取り組みを実施しました。

北野防災研究会設立総会 第3回研究会 災害図上訓練(DIG)
平成22(2010)年度

樽前山周辺地域における防災啓発講座企画・講師派遣

 樽前山周辺地域において、これまで行ってきた防災教育検討等の活動に引き続き、平成22年度も地域住民を対象に地域防災力の向上を目指した防災啓発の取り組みが行われました。苫小牧市で市民防災講座、白老町で町民防災講座、千歳市で町内会長研修会等の防災に関する勉強会を実施しました。

平成22年度 白老町民防災講座 平成22年度 千歳市町内会長研修会
平成22(2010)年度

洞爺湖有珠火山マイスター制度運営支援

 有珠山地域の防災力向上や次期噴火に備えた防災リーダーの育成を目指し、胆振総合振興局および有識者・地元自治体・関係機関等によって「洞爺湖有珠火山マイスター制度」が整備され、過去2年間に11名の火山マイスターが誕生し、さらに次世代を担う子どもたちの育成を目指したジュニアマイスター制度も開始されています。当機構では、本制度の定着・拡大および円滑な遂行を目的とし、活動運営支援を行いました。

火山マイスター養成講座 火山マイスター認定審査
平成22(2010)年度

足寄町における青少年の体験活動推進事業活動支援

平成22(2010)年8月4日

 日高教育局で毎年実施している青少年の体験活動推進事業「ジュニアリーダーコース」が、平成22年度は足寄町をフィールドとして実施されることとなり、その運営支援を行いました。当機構が事務局を担う雌阿寒岳噴火対応計画検討会の有識者アドバイザーで、雌阿寒岳の火山研究の第一人者である北海道教育大学の和田教授が、参加者の子ども達へ雌阿寒火山について解説を行いました。

フィールド学習会 (湯の滝コース) フィールド学習会 (オンネトー湖畔)
平成22(2010)年度

CeMI北海道講演会の開催

 平成22年度で5年目を迎えたCeMI北海道では、会員をはじめ道内の環境や防災の活動を行っている研究機関や民間企業に向けて講演会を開催しました。
 「気候変動」をテーマとして、札幌管区気象台技術部気候・調査課の小司晶子氏に「北海道の気候変動」、CeMI北海道理事(北電総合設計株式会社技術研究所長)の中村興一氏に「近年の豊平川の流況変化と渇水対応」、寒地土木研究所寒地水研研究グループの水垣滋氏に「森林流域からの土砂流出」について講演していただきました。

小司氏の講演 水垣氏の講演
平成22(2010)年度

沙流川流域における住民自主防災活動支援

 沙流川の流域住民や防災関係機関と連携し、住民主導による豊かで安全な流域未来をつくるための活動の支援を行いました。
  平成17年度から継続している「豊かで安全な沙流川流域未来をつくる会」では、「住民部会」を開催し、地域住民の活動内容を共有するとともに、住民、地元自治体および河川管理者が協働した、平取町貫気別地区の洪水ハザードマップモデル案を制作しました。また、流域住民による自主防災組織構築を促進させるため、地域住民の方や流域自治体にヒアリング調査を行い、その構築手法や促進方法などを検討したり、日高町富川地区で特に沙流川の水害に警戒が必要な7町内会が集まり、自主防災組織構築に向けた勉強会を開催しました。 さらに、流域の防災関係機関で組織される「沙流川ワーキング」を開催し、平成21年以降に発生した国内の水害の教訓を踏まえた、沙流川流域におけるより安全でスムーズな情報伝達方法について検討しました。

地域住民・自治体・関係機関合同の現地検討会 平成22年度 第1回沙流川ワーキング
平成22(2010)年度

洞爺湖有珠山ジオパーク推進支援

 洞爺湖有珠山地域では、平成20年8月に「世界ジオパーク」に登録された後、平成21年度末に「洞爺湖有珠山ジオパーク推進協議会」が設立され、当機構も様々な企画、運営、支援を行っています。
 平成22年度は、同ジオパークのさらなる推進を目指し、マスタープランの作成と地域に掲示するための総合案内板の制作、およびジオパークガイドの制作支援を行いました。

総合案内板 洞爺湖有珠山ジオパークガイドとマスタープラン
平成22(2010)年度

洞爺湖有珠山ジオパーク解説板作成支援

 洞爺湖有珠山ジオパークでは、来訪者がジオサイトを気軽に訪れ、そこの地域的な価値を学ぶことができるよう、さまざまな場所に解説看板を設置しています。当機構では、岡田副代表理事の監修のもと、解説看板の原稿作成および盤面デザインの制作を行っています。

洞爺湖有珠山ジオパーク解説板 解説板の記載マップ
平成22(2010)年度

そうべつ情報館i ICT整備事業支援

 壮瞥町が運営する道の駅そうべつ情報館iは、有珠山を抱えるまちとして、地域の防災や観光等の情報拠点施設です。平成22年度には、壮瞥町および洞爺湖有珠山ジオパークのさまざまな情報を、情報館への来訪者に提供する目的で、タッチ式の情報パネルやホームページを閲覧できるパソコン、50インチモニタを整備しました。
  当機構では、来訪者に提供する情報の内容や、その見せ方などについて、有識者の助言を得ながら企画・調整およびシステム構築を行いました。

ジオパーク情報を閲覧できるパソコン タッチ式情報パネル
平成22(2010)年度

豊浦町防災アドバイザー

 豊浦町が計画している防災事業に対する助言、指導を行うとともに、豊浦町民の防災意識と地域防災力の向上を目的とした啓発活動の運営支援を行いました。
 平成22年度は、①避難経験がほとんどない豊浦町民が安全かつ迅速に避難行動を行うことができるよう、海溝型地震による津波災害を想定した避難計画の策定、および要援護者の避難支援策を考える住民ワークショップ、②豊浦町広報誌への防災コラムの執筆、③高低差の確認と、危険箇所や避難時の留意点について整理する現地調査の3つの取り組みを実施しました。

豊浦町の津波避難を考えるワークショップ 広報とようら 防災コラム
平成22(2010)年度

有珠山地域における環境保全に関する啓発活動支援

 「緑の再生」を伝える活動として、2000年有珠山噴火・泥流災害で校舎移転となった洞爺湖温泉小学校の子ども達を対象に、学校教育関係者、地域住民、研究者、関係機関、民間企業が協働で植樹活動を実施しています。 「緑はどうなった?授業」と題したこの活動では、子ども達と一緒に地元の植物の種取りをし、育てその苗を植樹するとともに、森の再生や防災施設の役割等を子ども達に伝えています。

苗の植樹 ポットへの種まき
平成22(2010)年度

北海道内の河川地形変動に関する調査

 北海道内において、河床砂礫が減少し露岩している河川の事例が増えているとともに、短期間に大きな河床低下が見られる河川も少なくありません。その現象理解に寄与するため、北海道内の河床低下が確認されている代表的な河川を対象として、地形・地質等に関する基礎資料を収集、流況や河道特性等を整理し、河川地形変動量、推移状況の概要についてとりまとめを行いました。

河床低下により形成された小滝 8m以上河床低下した河道
平成22(2010)年度

河道内樹木変化量を考慮した流下能力検討

 日本では近年、蛇行した河道や樹木が生い茂る高水敷等、環境・景観を考慮したより自然に近い川づくりが行われています。しかし、計画以上に河道内の樹木が繁茂し、計画流量を流下させるための河積が確保されていない河川も少なくありません。また、永続的に河道内の樹木を維持・管理するためには多大な費用が必要となります。 当機構では、効果的に河積を確保できる維持管理手法確立を目的として、昨年度整理・取りまとめを行った河川環境調査の資料をもとに、河道内樹木の生長変化量と粗度変化を推測した水位・流量解析を行い、河道内樹木維持管理手法立案のための基礎データを作成しました。

増水した河川と河道内の樹木の様子

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