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平成23(2011)年度
中南米地域火山防災能力強化研修活動支援
平成23(2011)年6月13日 ~ 7月13日
独立行政法人国際協力機構(JICA)と当機構との共同により、中南米地域の火山に携わる行政官や学識者の育成を目的とした研修を実施しました。研修員たちは、約1ヵ月間の講義や現地視察を通して日本の減災対策や体制整備、人材育成の実例を学び、自国の行政・地域コミュニティ連携による防災力向上プランを作成しました。本研修を通じて、住民・行政・防災関係機関・マスメディアの関係構築と、災害文化の伝承や正確・迅速な情報伝達を通したリスクコミュニケーションが減災行動に有益であることを理解しました。 北海道庁の視察 十勝岳現地研修 (富良野川2号透過型ダム) -
平成23(2011)年度
札幌市清田区北野地区防災研究会運営支援
昨年度設立された札幌市清田区北野地区「北野防災研究会」(町内会長、地域の小・中・高校の校長、PTA会長、ボランティア団体、地域の大型店舗企業、清田区役所等で構成)の運営支援を行いました。
今年度は幹事会2回、講演会2回、DIG1回を実施しました。講演会のうち1回は毎年開催される「北野福祉まつり」に組み込み、幅広い住民へ啓発活動を行い、DIGでは日本技術士協会北海道本部の3名にファシリテータの協力を得て実施しました。第4回研究会 北野福祉まつり 「記念講演会」 -
平成23(2011)年度
洞爺湖有珠火山マイスター制度運営支援
有珠山地域の防災力向上や次期噴火に備えた防災リーダーの育成をねらいとする「洞爺湖有珠火山マイスター制度」および次世代を担う子どもたちの育成を目指した「ジュニアマイスター制度」の運営業務支援を行いました。運営委員会、認定審査、養成講座、学習会等の企画・運営補助のほか、平成23年度は火山マイスター広報素材として、広報パンフレットを制作しました。 火山マイスター認定審査 子ども向け学習会 -
平成23(2011)年度
洞爺湖有珠山ジオパークガイドの制作
「洞爺湖有珠山ジオパーク」は、毎年多くの観光客が訪れる、世界的に貴重な地質を有する地域である。 当機構では、火山や防災等の専門的知見を活かし、「洞爺湖有珠山ジオパーク」を様々な視点から紹介、解説する「洞爺湖有珠山ジオパークガイドシリーズ」の原稿作成、素材収集、制作を行っています。平成22年度には日本語版の01~04を制作し、平成23年度はその続編となる05と英語版の一部を制作しました。
洞爺湖有珠山ジオパークガイド -
平成23(2011)年度
沙流川流域における住民自主防災活動への支援
平成17年度に「豊かで安全な沙流川流域未来をつくる会」を設立し、沙流川流域の住民(住民部会)と自治体(自治体部会)、河川防災関係機関(支援部会)が連携した豊かで安全な流域づくりに向けた検討を行っています。
平成23年度は、昨年度流域住民から提案された①子どもとその保護者が川遊びを体験する「沙流川親子教室」、②沙流川流域の歴史や恵みを体験する「現地検討会」、③流域の豊かな未来に向けて考える「沙流川流域住民フォーラム2012」を実施し、当機構はその企画運営を行いました。沙流川親子教室 沙流川流域住民フォーラム -
平成23(2011)年度
日本ジオパーク全国大会運営支援
大会開催期間:平成23(2011)年9月29日~10月1日
全国のジオパークに関わる人々が一堂に会し、ジオパークが地域に果たす役割について考えることを目的として、洞爺湖有珠山ジオパークで第2回日本ジオパーク全国大会が開催されました。この大会には、延べ2,000人の参加者があり、ジオパークの推進を担う方々の知識、経験、情報を共有する有益な場となりました。
当機構は、分科会、ポスターセッション等の企画・運営およびポスター等の広報資料の制作を行いました。フォーラム ポスターセッション -
平成23(2011)年度
洞爺湖有珠山ジオパーク推進支援
現在、洞爺湖有珠山ジオパークでは、観光客等の来訪者にこの地域のすばらしさをより感じてもらえるよう、様々な広報素材やツールの設置・整備を進めています。
当機構は、有識者監修のもと、ジオサイト(見どころ)の「解説看板」や洞爺湖有珠山ジオパークを広く紹介するための「洞爺湖有珠山ジオパーク総合パンフレット」を制作し、それらの原稿作成、素材収集、構成・デザインを行いました。洞爺湖有珠山ジオパーク解説看板 洞爺湖有珠山ジオパーク総合パンフレット -
平成23(2011)年度
豊浦町津波防災ハザードマップ基図の作成
平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方太平洋岸を中心に多大な被害が発生しました。北海道太平洋沿岸西部に位置する豊浦町においても、700世帯に避難勧告が発令され、ホタテ養殖施設等の大規模被災をはじめ、36世帯の住宅被害が発生しました。豊浦町では、この災害から津波に対する様々な課題が浮き彫りとなりました。
当機構では、来年度完成予定の豊浦町津波ハザードマップについて、その制作支援を行い、まずは豊浦町海岸域の地形データを取得することを目的に、航空レーザー測量を実施しました。また、航空レーザー測量を実施するにあたり、今後の津波遡上シミュレーション等への活用についても計画立案を行っています。航空レーザー測量範囲図 航空レーザー測量結果 -
平成23(2011)年度
豊浦町防災アドバイザー
当機構では、豊浦町が計画している防災事業に対する助言を行うとともに、豊浦町民の防災意識と地域防災力の向上を目的とした啓発活動の運営支援を行っています。
平成23年度は、東日本大震災において豊浦町でも津波被害を受けたことから、津波災害に対する理解を深め、日頃の備えや避難行動のあり方について考えることを目的とした町民防災講演会と住民ワークショップを開催しました。町民防災講演会 豊浦町の津波防災を考えるワークショップ
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平成23(2011)年度
稚内市防災アドバイザー
平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方太平洋岸を中心に甚大な被害が発生し、北海道内においても太平洋沿岸部を中心に浸水被害等が発生しました。今回の震災では各地において避難所での被災や避難行動、避難誘導に関する課題が多く指摘され、稚内市においても今後の防災対策について見直し・検討が行われています。
当機構は、稚内市の既存避難施設の再評価と今後の避難施設利用のあり方、東日本大震災を踏まえた稚内市地域防災計画の修正見直し項目等、稚内市の防災に関する助言、支援を行いました。避難所調査 避難所のあり方検討 -
平成23(2011)年度
有珠山地域における環境保全に関する啓発活動支援
2000年有珠山噴火・泥流災害で校舎移転となった洞爺湖温泉小学校のこどもたちに「緑の再生」を伝える「緑はどうなった?授業」として、年に2回植樹活動等を実施しています。この活動では学校教育関係者や研究者、行政・地域住民が環境防災教育の一環として、運営、広報、機関連携等を行っています。 苗の植樹 子ども達の種取り -
平成23(2011)年度度
河床低下河川調査
近年、道内諸河川において、軟岩河床が露出することによる大きな河床低下事例が増加しています。しかし、河床低下のメカニズムは複雑で様々な要因が考えられることから、従来通りの対策を講じても抜本的な解決につながらない場合も少なくありません。そのため、この洗掘現象を北海道全体の問題として捉え、まず道内の河床低下河川の現況を把握し、それらを基礎とした情報の蓄積および共有を行うことが必要となります。
そのため当機構では、河床低下事例を収集したり、低下が顕著な河川の現地踏査等を行い、道内の河床低下河川の実態把握を進めています。横断工作物下流の河床低下 流出した横断工作物