高潮災害（たかしおさいがい）

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高潮災害たかしおさいがいのしくみ

穏おだやかな日ひの海面かいめんは月つきと太陽たいようの引力いんりょくでゆっくりとその高たかさを変かえて1日にちに1～2回かいの割合わりあいで満潮まんちょうと干潮かんちょうを周期的しゅうきてきに繰くり返かえしています。この海面かいめんの高たかさを天文潮位てんもんちょういと呼よびます。

一方いっぽう、台風たいふうが海岸かいがんに近ちかづいたときに海面かいめんが異常いじょうに高たかまり、海水かいすいが堤防ていぼうを乗のり越こえて陸地りくちへ流ながれ込こみ人命じんめいや建物たてものに大おおきな被害ひがいをもたらすことがあります。この海面かいめんが異常いじょうに高たかまる現象げんしょうを高潮たかしおまたは気象潮位きしょうちょういと呼よびます。

歴史れきしを学まなんで防災ぼうさい！？

高潮たかしおから私わたしたち自身じしんを守まもるには日頃ひごろからの災害さいがいに対たいする備そなえが不可欠ふかけつです。
このためには、自宅じたくや通勤つうきん・通学つうがくする地域ちいきが過去かこにどのような被害ひがいを受うけたかを確認かくにんすることです。

危険性きけんせいの高たかい地域ちいきでは、家族全員かぞくぜんいんで災害時さいがいじの連絡れんらくをどのように取とるのか、避難場所ひなんばしょをどこに選えらぶのかをハザードマップで決きめた上うえで、実際じっさいに避難路ひなんろを歩あるいて川かわや側溝そっこうなどの危険きけんな場所ばしょを確認かくにんすることが大切たいせつです。

難むずかしいことは“いつ避難ひなんするか”です。まだ大丈夫だいじょうぶと思おもっていても暴風雨ぼうふううによる停電ていでん、道路寸断どうろすんだんなどが生しょうじて避難ひなんが困難こんなんになることがあります。

安全あんぜんに避難ひなんするには、市町村しちょうそんからの避難ひなんの指示しじがなくても、テレビ・ラジオなどの台風情報たいふうじょうほうや高潮情報たかしおじょうほうに注意ちゅういを払はらって、早はやめに自主的じしゅてきに決断けつだんしなければなりません。　

過去かこの高潮災害たかしおさいがいで避難ひなんが遅おくれた理由りゆうは「自宅じたくが被害ひがいにあうとは思おもわなかった」、「気きづいたときには浸水しんすいのため外そとに出でられなかった」が多数たすうを占しめました。

人ひとは災害さいがいに直面ちょくめんすると適切てきせつな判断はんだんができないため、冷静れいせいに避難ひなんするには上うえで述のべたことを自主的じしゅてきに準備じゅんびしておくことが大切たいせつになります。